デイサービス長老大学のブログ

高齢者が若者を支える。高齢者と共に未来を創る。逆支援型デイサービス 長老大学 のブログです。

「藁すぼ」馬の尻尾と藁と稲穂でホオジロを捕る。(今は違法です)

ホオジロ
ホオジロ / nubobo

利用者のYさん(80代男性)からお聞きした、馬の尻尾と藁と稲穂でホオジロを捕まえるお話をご紹介します。今は違法です。

 

−ホオジロを捕まえた話をお聞かせください。

雪の日はワサ(罠)をかけてホオジロを捕まえた。
ワサをおいちょって、間があったら見に行く。
冬はエサがないけ、腹が減ってたまらんけ飛びつく。
いよいよ簡単なワサよ。
馬の尻尾を1本使って作る。
足や首がどこということなく引っかかる。
かわいそうなもんよ。
腹をすかして飛びつくのをつかまえるんじゃけ。

−捕ったホオジロはどうするんですか?

ホオジロは食べるのよ。

焼き鳥にする。塩をかけて食べる。
たいしてうまいとは思わんかった。
ワサにかかったホオジロを狙ってモズがかかったことがある。
モズを捕って教室で飛ばしていたら、みんな面白がって。

 

−馬の尻尾はどうやって手に入れるんですか?

馬から引き抜いてくるのよ。
1本やったら馬も気づかんけんど、何本か抜いたらヒヒーンッて(笑)
馬が痛くて蹴ってくる前に逃げるのよ。
(注:極めて危険です。)

 

−自分の家の馬の毛を使うんですか?

馬はどこの馬でもいい。
ここらは馬はどこもかしこもにおらんけんね。
馬の品評会が学校かなんかであって、馬が集まった時に尻尾を狙って黙って行く。

 

−馬の品評会には子ども達が尻尾を狙って集まるんですか?

みんなはやりやせん。
しわいの(悪ガキ)だけが行く。
わしら、しわいほうじゃ(笑)
こりゃ楽しいけんど、やりよったらおやじなんかに「いらんことするな」って怒られた(笑)

 

−ワサは馬の尻尾じゃないとできないんですか?

普通の糸じゃできん。
馬の尻尾は滑りが良いき早いで。
細くて目立たない上に滑りがよい。

 

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Yさんにタコ糸と藁を使って仕掛けを再現していただきました。

今は違法なので、全体像をご紹介することは控えますが、簡単でよくできた仕掛けです。

 

この「ワサ」は、地域によっては「藁すぼ」と呼ばれていたそうです。
馬の尻尾が手に入りにくくなった時代にはテグスも使われていたそうですが、コシがないため仕掛けの形がくずれやすく、馬の尻尾ほどはうまくいかなかったとのお話でした。

 

昔の高知嶺北の子ども達は、夏は魚を捕り、冬は野鳥を捕る生活が普通だったようです。

デイサービス長老大学でも、野鳥を捕っていたお話をお聞きすることが多くあり、過去のブログ記事でも何度かご紹介しました。

 

鳥を捕まえることは、高知県嶺北では子ども達の冬の遊びの定番だったようです。 魚捕りの技術は今の子ども達にもなんとか受け継がれていますが、 鳥を捕まえる技術は法律などの関係もあり、今はほぼ途絶えていま す。 とても貴重なお話だと思いました。 自然環境の保護と文化の継承のバランス考えた、年齢や地域を限定して解禁した「昔遊び特区」などがあっても面白いかもしれません。

「こぶて」で野鳥を捕って食べる - デイサービス長老大学のブログ

 

自然保護と文化の継承のバランスを考えた「昔遊び解禁特区」

高知なら実現できそうな気がします。