デイサービス長老大学

高齢者の皆様と共に未来をつくる。デイサービス 長老大学 のブログです。


不安感に寄り添う。救急車の不適切利用を少し減らせたことについて。

Toyota Himedic - Tomica
Toyota Himedic - Tomica / emrank

今日9月9日は救急の日だそうです。

ある利用者さんのご家族から

「去年の今ごろはちょっとしたことで本人が何回も救急車を呼んでしまい、もう在宅介護は限界だと思っていた。」

「本人には申し訳ないが施設に入ってもらうしかないと思っていた。長老大学に行きはじめてから救急車を呼ばずにすむようになった。見違えるようだ」

と、おっしゃっていただきました。

その頃のことは私達もとてもよく覚えています。

鍼灸マッサージ師として関わり、ケアマネージャーとして関わり、ご本人のご希望である在宅での暮らしをできる限り支援したいと思っていましたが、閉じこもりによる活動量の低下や昼夜逆転への対応は訪問系サービスだけでは難しく。通所系サービスは選択肢が少なくどうしても利用できず。

 

なんとか来年の4月まで持ちこたえて私達が作るデイサービスに来ていただくことができたなら必ず状況は改善するはずだと考えて、たくさんの人たちにご協力いただきました。

ご近所の皆様、訪問看護、訪問介護、病院や救急隊の皆様など本当に多くの人に助けられました。

 

そして4月まで在宅で持ちこたえ、デイサービス長老大学が開業しました。
私達の作るデイならば問題は解決できると「吹いて」きたのでプレッシャーも大きかったですが。
優秀なスタッフみんなの頑張りのお陰で、継続的にご利用いただき、心身の活動量も増え、少しずつ不安感が解消されたのか。
冒頭のご家族のお言葉のように「救急車を呼ばずにすむようになった」という結果をつくりつつあります。

もちろん将来はわかりませんし、今後別の問題が出てくることもあると思いますが。

でも今は自画自賛させて欲しいです。

凄いよ長老大学!

 

救急車の不適切利用については、産経新聞にこのような記事がありました。

「ア然…119番「蚊に刺された」「夜一人寂しくて」…救急出動、過去最多8万件ペース 神戸市消防局」

www.sankei.com

 

「ア然…」としていても問題は解決しません。

ちょっとしたことで救急車を呼んでしまう不安感にどう寄り添うか?

デイサービス長老大学はこれからも考え続けたいと思っています。