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デイサービス長老大学のブログ

高齢者が若者を支える。高齢者と共に未来を創る。逆支援型デイサービス 長老大学 のブログです。

まち・ひと・しごと創生総合戦略は「逆事業仕分け」となるのか?

高知・嶺北・本山町 思うこと ニュース関連

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先日、本山町まち・ひと・しごと創生総合戦略策定委員会の委員に任命されました。

私は介護事業者としてではなく「移住者代表」という立場で呼ばれていたのですが。

近頃まち・ひと・しごと創生総合戦略の関連で報道されているCCRCと地域包括ケアシステムとの関わりに関心がある介護関係者の方も多いと思いますので、このブログにも介護に関係しそうなことがあれば書いていこうと思います。


まち・ひと・しごと創生総合戦略とは何か?

「現在の日本の人口は約1億2700万人です。2060年に日本の人口は約8700万人まで減少するという予測があります。」

「それは大変だということで安倍総理は国は人口減少に歯止めをかけて、1億人の人口を維持しようという目標を立てました。」

「それぞれの都道府県や市町村も2060年の人口の数値目標を立てましょう。」

「高知県は2060年には39万人まで人口が減ると推計されていますが、それを55万7千人くらいで維持する計画を立てるようです。」

「本山町は2060年には1771人まで人口が減ると推計されていますが、さて、それを何人で維持する目標をたてましょうか?」

「その目標を達成するための具体的な施策を考えて実行しましょう。」

ざっくり言うとこんな内容です。

 

人口の減少は大きな問題で、それに歯止めをかけるためにあらゆる施策を考えることは極めて重要なテーマです。

これほど重要なテーマを話し合う委員に任命していただいたことは、身の引き締まる思いです。

 

しかし、少し不安も感じます。 

数ある未来予測の中でも人口推計はかなり正確と言われています。
その正確な予想を、これほど大幅に覆すようなことが本当に可能なのでしょうか?
人口推計を出している国立社会保障・人口問題研究所が「まち・ひと・しごと創生総合戦略」についてどのように考えているのか気になる所です。

 

他の委員さんからは諸外国には出生率や婚姻率があがったことにより人口が推計よりも増えた事例があることを教えていただきました。
たしかに出生率や婚姻率などの上昇が重なれば計算上は十分に実現可能な数字なのでしょう。

 

でも、私は思い出します。
年金の時も同じようなロジックで100年安心と言ってましたが、それが次々に下方修正されていったことを。

 

私は、まち・ひと・しごと創生総合戦略はこれからの社会にとって大変重要なことだと思っています。

しかしそれと同時に、プランBとして、現在予測されている通りに人口が推移した場合にそれでも人の暮らしを支えるために必要な対策を考えることも重要だと思っています。

 

プランA 人口推移予測を覆すための施策

プランB 人口推移予測に基づいた施策 

 

この2つは具体的な行動(お金の使い方)としてはカチ合うこともあると思います。
きっと短期的には人口推移予測に基づいた施策を立てつつ、中長期的には人口推移を覆すための施策を立てるということなのだと思いますが。

 

例えば、まち・ひと・しご創生総合戦略として提唱されるCCRC(Continuing Care Retirement Community(継続介護付きリタイアメント・コミュニティ))の施策と、人口推移予測に基づいた市町村介護保険事業計画は、整合性が取りにくいだろうなあと想像します。

本山町の高齢者人口は推計では今がほぼ最大です。
従来の考え方では施設を増やす必要はないとなりそうですが、都市部から高齢移住者を受け入れること目標としたならばそれを達成するためには施設を増やす必要もある。という主張もありえそうです。

 

人口展望を実現するために、今までは不必要と判断されていた物事が必要と判断される「逆事業仕分け」がおこるかもしれません。
地方にとって、それは一概に悪いと言えることではなく、歓迎する声も多そうですし、チャンスを掴んで成功する地方もあるでしょう。

 

私は移住者代表として呼ばれましたので、移住者の立場として本山町の魅力や自分の経験などの発言を求められていたのだと思いますが、あまりに大きな事だったので、それよりも創生総合戦略そのものへの疑問ばかり口にしていました。

不安な気持ちは尽きませんが、地方にとって大きなチャンスであることは間違い無いと思います。

 

今後の会議では自分の求められている「移住者を増やすためお役に立てるようなお話」をしたいと思いますが、子や孫の世代のことを真剣に考えて、疑問も不安もはっきりと発言してきたいと思っています。

 

<余談>

私はこういう委員に任命されたのは初めてです。
今まで有識者会議的なものに対しては不透明感に不満を持っていました。
メンバーは誰で、どういう経緯で選ばれているのか。
委員名簿をブログに公開して良いか訪ねてみたところ、全員に確認して了承を得られるまではNGのことでした。
いくらかまだわかりませんが、公金から報酬も出る委員ですので、原則公開の方が良いと思っています。