デイサービス長老大学のブログ

高齢者が若者を支える。高齢者と共に未来を創る。逆支援型デイサービス 長老大学 のブログです。

モチの木でメジロを捕まえる(今は違法です)

Kさん(80代男性)から、子供の頃のメジロ捕りのお話をきかせていただきました。
現在はメジロなどの野鳥を捕まえることは原則として禁止されています。
密猟も問題となっていますが、長老大学では自然豊かだった時代の昔の子ども達の文化を知るための資料として公開します。

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(メジロの画像は無料写真素材、フリー素材 フォトココ より)


山に”モチの木”という木があって。
その皮を剥いで、それを揉んでいったら、ゴムみたいになって、それがひっつく働きをするような木がありよりまして。
山に行ったら大抵これがモチの木というのがあって。今は見てもわからんですけど(笑)

皮を剥いできて、皮のところにモチになるアレがあるので。
それを、どうしたんじゃったかかな?妙に忘れてきたけれど(笑)
それを揉んでいって、そしたらひっつけるモチになるということで。
鳥には縄張りがあるので、家でメジロをよう飼うたんですがね、それを山のメジロのおるところへ行きよって、それからそれをカゴにいれて置いて。

-自分が飼っているメジロの鳥カゴを置くんですか?
ええ、そうするとそこで家のメジロが鳴きますのでね、鳴いたらそこを領分にしておったメジロが
「俺の所に入り込んできた!」というて怒って来るというかな。
それを利用して、そこへ怒って、そのカゴの近くへ来たメジロをモチで引っ付ける。
ちょうど抑える(掴まる)棒のようなものをこしらえてモチを付けておいて、かきついたら(掴まったら)足がひっついて動けんようになるという。

-なるほど、縄張りの習性を利用するんですね。おとり鮎の漁みたいですね。
うん、それを利用してのやりかたで。
まあメジロを飼う事が多かったので。

-もちの木から作るモチというのはベタベタした感じですか?
木があって、皮の中にモチになる所がありますので。

-それは木の枝ですか?幹の部分ですか?
幹のところじゃないとね、枝では少ないのでね。

-生えている木の皮を剥ぐんですか?切り倒してから剥ぐんですか?
切り倒すことはなかったと思います。
皮の内側にネチャネチャするモチがあって、それを集めてとって、それをどうやったんかな?揉んでいたのか?それを利用してモチを作ってね。

-そのモチというのは1時間2時間たっても乾かないものだったですか?
そんなに長いこと待たなくても、そこにカゴを置いて座って待ちよったら見てる前ですぐ来て捕まえてました。
家で飼うメジロが良く鳴かないと来ませんけどね(笑)

-その頃はメジロを飼うことが盛んだったんですか?
はい、皆それぞれに。
子どもはだいたい飼っていたと思います。
ええ、一番飼いやすいのがメジロじゃったように思いますね。
まあそれと、鳴き声と姿が可愛くてね(笑)


その後、”モチの木”と”メジロ”で検索したら興味深いWEBサイトを見つけました。

木のメモ帳/木あそび/モチノキで鳥もち作り

昔の野生児は鳥もちをいとも簡単に自分でつくり、日常生活の中でごくふつうに、ちゃんと本来の用途に供していたのであろう。残念ながら、鳥もちに係わるごくありふれた子供たちの日常の文化は、既に過去のものとなってしまったようである。

画像で見るとイメージが湧きます。
コチラのサイトを見てから、Kさんに、モチの木の皮は水につけるんですか?とお聞きしたところ、「そういえばそうじゃった」と、記憶が蘇ったようで、またにこやかにお話を聞かせてくださいました。

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(画像引用 WEBサイト 木のメモ帳より)

はじめにも書きましたが、現在は野鳥を捕まえることは原則禁止されています。密猟も問題になっています。
長老大学では、自然豊かだった時代の文化や”昔あそび”を伝えることを目的として公開しています。
モチの木は高知には結構生えているそうなので鳥もちを作りが体験できるワークショップなども面白いかもしれません。
Kさん、ありがとうございました!

追記:Fさんから、もちの木の作り方を教わりました。