デイサービス長老大学のブログ

高齢者が若者を支える。高齢者と共に未来を創る。逆支援型デイサービス 長老大学 のブログです。

2014年2月22日 れいほく田舎暮らしネットワーク 事例発表(再掲)

※この記事は、Tumblrで私が書いていた澤本洋介のblog(2014/2/23)の記事に加筆修正し転載したものです。

れいほく田舎暮らしネットワークのNPO法人化記念シンポジウムで、10分間の事例発表を行ってきました。

以下は、その内容です。
田舎暮らしの事例発表というより、デイサービス開業についてのプレゼンテーションのようになってしまいたました。
長いですが、ご興味のある方はぜひ御覧ください。
(当日の発表とスライドなどに若干の変更があります。)


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皆様こんにちは。

本山町の寺家で、鍼灸マッサージ院とケアマネ事業所をやっている澤本洋介と申します。
今日はよろしくお願いいたします。
本山町へは、今から7年前の平成19年に、汗見川や行川などの綺麗な川に惹かれて移り住んでまいりました。

今日は皆様に、私達が「今までやってきたこと」と「これからやりたいこと」をお話したいと思います。



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こちらは今から7年前の平成19年の写真です。
本山町へ移り住んですぐの頃に汗見川の前でとった家族写真です。
当時私は30才で、娘はまだ0才の赤ちゃんでした。

今から7年前というと、ちょうど、れいほく田舎暮らしネットワークが立ち上がってすぐくらいの時だったと思います。
本山への引っ越しの準備をはじめていた頃に、今日のようなシンポジウムが開催されていまして、私も1分間スピーチの場に呼んでいただきました。
「これから本山町に引っ越して、あん摩マッサージ指圧と鍼灸のお店をはじめます。よろしくお願いします。」と、ご挨拶をさせていただいたことをよく覚えています。


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こちらは今年撮った写真です。
私は37才にになり、赤ちゃんだった娘は7才の小学生になりました。
本山に来て4年目に息子が生まれまして、今は家族4人で暮らしています。
子育ての環境については本山町はとても恵まれているなあと感じています。
首都圏に暮らす私の友人からは、保育所になかなか入れなかったり、入れたとしても兄弟が別々の保育園で、電車での送り迎えが大変だったり、そんな話も聞きます。
本山の子育て環境にはとても感謝しています。


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こちらは昨年の暑かった夏に近所の汗見川で遊んでいた時の写真です。
近所に綺麗な川がある暮らしというのは本当に良いなあと思っています。


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ウチの家庭菜園では夏はミニトマトと小玉スイカを育てています。
小さい畑でも、けっこう取れます。


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こちらは近所の方の畑でお芋掘りをさせてもらっている時の写真です。

近所の方達には収穫の時には子ども達に声をかけていただいたり、僕達夫婦が揃って仕事がある時に子ども達をみていてもらったり、大変お世話になっています。


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では次に私達が今までやってきたことをご紹介します。

1つ目は澤本指圧鍼灸院の移転開業です。
引っ越してきてすぐに本山町寺家の高石商店さんの前で澤本指圧鍼灸院を移転開業しました。
澤本指圧鍼灸院は元々は平成14年に千葉県の習志野市にオープンしましたが、平成17年に高知市に移転し、平成19年に現在の本山町寺家に移転開業しました。

本山に引っ越してきた頃は、生活が成り立つかとても不安でしたが、皆様の口コミのお陰で何とか7年間やってくることができました。
寝たきりや歩行が困難な患者様への医療保険を使った訪問マッサージも、少しずつ認知が広がってきているかなあと思っています。
30分2000円から施術していますので、いつでもお気軽にご利用ください。


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今までやってきたことの2つ目はさわもと居宅介護支援事業所の開業です。

こちらは今から2年前の平成24年に開業いたしました。
居宅介護支援事業所とは、耳慣れない方も多いと思いますが、いわゆるケアマネ-ジャーの事務所のことをいいます。
介護が必要な方が、ヘルパーさんやリハビリなどの介護サービスを利用するときに、何が必要かを一緒に考えて、その利用の手続きなどをお手伝いしたり、また、そのサービスを利用した結果どうだったのか?を利用者さんやご家族や関係スタッフの皆さんと振り返えって、また次の介護計画を考えるような仕事をしています。
こちらは私の妻が責任者として営業しています。
妻は千葉県に居る頃から介護と看護の仕事をしていまして、本山町に来てからケアマネージャーの資格を取り独立しました。
お陰様で、こちらも皆様の口コミのお陰で少しずつ認知が広がっているかなあと思います。本当にありがとうございます。

この7年を振り返りますと、自分達の夢であったきれいな自然の中で、川遊びや土いじりをしつつ、家族も増えて、仕事もなんとかやって行けて、本当に楽しかったなあと思っています。


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では次に、私がいま考えていることついてお話します。

先ほどお話しましたように、これまでの7年間について言えば、皆様のお陰で、考えていた以上に順調に暮らしてくることができました。
ただきっと、これからは、これまで以上のアイデアや工夫が必要だと考えています。
皆様も御存知の通り、嶺北地域には高齢化と人口の減少という問題があります。
地域で、地元住民の皆様に向けた仕事をしていると、その影響は、とても強く実感します。
澤本指圧鍼灸院でも、7年前は寺家の施術所へ来ていただいて施術するお客様がほとんどで、お客さんのご自宅への訪問施術はほとんどありませんでした。
それが今はすっかり逆転しまして、今では半分以上の仕事がお客様のご自宅や介護施設への訪問となっています。
日によっては1日の仕事全てが訪問だったということもあります。
7年間同じ仕事をしていても、社会が変わると仕事のスタイルもずいぶんと変わるなあと実感しています。


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こちらは、昨年発表された本山町の今後の人口予測です。

役場や田舎暮らしネットワークの皆さんの頑張りで、最近では移住希望者も増えていますので、子ども達の数はこの予測より増えるんじゃないかと私は期待していますが、それでも、全体的なこの傾向は避けられないと思います。


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そこで、この地域で暮らし続けるために、なにか地域を盛り上げるような、おもしろいことは出来ないか?と妻と何度も話し合ってきました。

鍼灸マッサージとケアマネ事業所を軸に、なにかプラスアルファできないか?
地域の皆さんに必要とされているサービスで、私達の今までの経験を活かしながら、せっかくならば嶺北の強みを活かした面白い仕事がしたいと考えまして、
そんなことを考えているうちに、私達がとてもやりたいと思う仕事が見つかりました。


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それは、デイサービスです。
デイサービスとは、介護が必要な方が、ご自宅から通って、お風呂や食事などのサービスを受ける、「生活の場所」となるところです。
では、どんなデイサービスを作りたいのかといいますと・・・


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逆支援型デイサービス、高齢者が地域や若者を支援するデイサービスです。
私達のように医療や介護に関わる仕事は「支援職」と呼ばれます。

ですが、私達は本山町に来てからの7年間で、ご高齢のお客さん達から沢山のご支援をいただいてきました。
何も分からなかったこの地域のことや、仕事のこと、子育やプライベートのことについても、沢山のことを教わってきました。
寝たきり状態であったり、認知症のあるお客様から教わることも多いです。

私達は支援職と呼ばれますが、私達の方が沢山助けらていると実感します。
高齢者の生きがいに関するアンケート調査では、人を助けたり、人に頼られることを生きがいだと感じている方も多いです。

一方的な「支援する側」「される側」という関係になりがちな介護の現場で、お互いに支えあう関係があるというのは、それは魅力的だと感じます。
嶺北には、豊かな知識と経験を持つご高齢の皆さんが大勢いて、私達を助けてくれています。
これは嶺北の強みなのかもしれません。

そこで、この逆支援型デイサービスというアイデアが生まれました。
私達は今まで7年間地域の高齢者の皆さんに助けてもらってきましたが、
私達だけではなく、高齢者の皆さんが、その知識や経験を活かして、若い世代や地域を支援する場所となるような、そんなデイサービスを作りたいと考えています。


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では、逆支援型デイサービスでは何をするのか?

通常のデイサービスでは、頭や体のリハビリのために、折り紙をおったり、ゲームをしたり、歌を歌ったり、様々な活動を行っています。それらもとても工夫されていて効果の高いものですが、中には苦手な方もおられます。私達の考えるデイサービスでは、若者からの相談に乗ったり、地域おこしのアイデアを考えたり、仕事や生活について教えていただいたり、地域史料集などを作成したり、若者支援や、地域を支えるような活動を中心におこなうつもりでいます。

介護の世界では以前は仕事人間だったような男性が介護サービスを拒否して、閉じこもり状態となり、心身の機能が早く落ち込んでしまうようなことが大きな問題になっていますが、そういった皆さんにも興味をもっていただけるような内容を考えたいと思っています。

そして、ゆくゆくは、デイサービス内でまとめられた内容を誰もが自由に活用できる著作権の形で、社会にシェアしていけたら面白そうだと考えています。


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さきほどから、高齢化を嶺北の大きな課題とお話してきましたが、それは日本全体の課題でもあり、世界の先進国共通の課題とも言われています。

現在、日本全国のデイサービスの利用者数は100万人を超えています。
私達は日本全国の介護関係施設に逆支援・リバースサポートの仕組みを広げたいと考えています。

もしも、日本全国すべてのデイサービスで100万人の高齢者の方が、それぞれの地域や若い世代を支援していただくことができたら、そしてそれらの知識に誰もが自由にアクセスできるようになったなら、どうなるでしょうか?
私は、世界はきっと面白く変わるのではないかと思っています。

私は、この嶺北地域から、世界を面白く変えるという夢に挑戦したいと考えています。


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はい、ではそのために求めています。
人と場所です。

できれば、今年か来年のうちにはデイサービスの事業をスタートさせたいと考えています。

・医療・福祉・介護の経験のある方
・この夢に共感していただける方。
・好奇心旺盛な方

そのような方と一緒に働きたいと思っています。

場所は、
・私たち家族4人が暮らせる賃貸物件
もしくは
・デイサービスを開業できる賃貸物件
を探しています。

現在、寺家の自宅をデイサービスに使うか、他に場所を借りるかの2つを検討しています。
寺家の自宅でデイサービスを開業する場合には私達が出ていって、他に住まいを見つけなければなりませんので、いずれにせよ物件を探しています。

興味のある方や、人や場所にお心当たりのある方がいらっしゃいましたら、ご連絡いただけたらありがたいです。

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後半は田舎暮らしの事例発表というより、ウチの事業プレゼンのようになってしまいましたが^^;
これまでの7年は本当に楽しいことばかりでした。これからも色々面白いことにチャレンジしながら暮らしていきたいと考えています。これで私の発表「本山に来て7年。今までやってきたこと・これからやりたいこと」終わりにしたいと思います。

ご清聴ありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。

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